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薬剤科

薬剤の管理

私たちの施設には広くて清潔で機能的な調剤室があります。薬品冷蔵庫は最新のもので正確な温度管理と温度記録が出来ます。自動分包機を導入しており、スピーディーで過誤のない調剤が出来ます。また高齢者でも安全、間違いなく服用できるように一包化に努めています。

日曜日以外は常時、1~2名の薬剤師が勤務し、急な処方や処方変更にも対応しています。調整はミスがないようマニュアル化していて、処方変更の場合にも必ずダブルチェックし、担当看護師への連絡を行っています。

医師、看護師、ソーシャルワーカー等と緊密に入所者様、利用者様の情報交換をし、より良い調剤を心がけています。当施設は上尾中央医科グループに属しているため薬の情報、納入、納品業者は信頼性が高いです。

薬剤

高齢者に安全な薬物療法の提供を目指して

ポリファーマーシーとは、多剤併用の患者で、薬剤による好ましくない症状や病気(有害事象)が起こることを言います。具体的な症状には、転倒・骨折、錐体外路症状、認知機能低下、せん妄、筋力低下、消化管出血、腎機能低下、骨粗鬆症などが起こることがあります。

一般に高齢者では服用している薬の数が多く、数が増えれば増えるほどポリファーマシーの発生しやすいですが、服用数だけで判断できるものではありません。しかし、5-6剤以上の薬物を服用している高齢者ではそれ以下の人に比べ有害事象の発生は明らかに多くなることが知られています。

私たちの施設では、薬事審議会を3か月おきに開催し(2020/10~)、入所者様全員の服用薬につき病名や症状に見合った薬が適切に使われているか、ポリファーマシーに陥っていないかを検討しています。そして、減薬すべきと思われる薬剤がある場合には、ご本人や家族に説明の上、減薬をしています。一方、新たに投与すべき薬剤が見つかる場合もあります。以上の検討は、主に以下の参考文献に基づいて行っています。

  1. 高齢者の安全な薬物療法ガイドライン、日本老年医学会2015
  2. 高齢者の医薬品適正使用の指針、厚生労働省2018
薬剤