最期まで寄り添うこと
エルサ上尾は、介護老人保健施設(老健)ですので施設での生活やリハビリを通じて
在宅復帰を目指す使命があります。しかし、ご高齢者の中には身体機能の低下が進んだり、
病気を発症して回復が難しい状況になることもあります。病院に入院して治療すれば
回復すると判断される時は、当然入院していただきますが、高齢であることや、
認知症の進行から入院や治療の適応外と判断されることもあります。
ご本人様が、人生の終末期を迎えられていると判断された時は、我々はご家族様にも
その旨を説明させていただきます。そして、ご本人様が最期まで尊厳をもって
人生を全うすることが出来るよう、「看取り介護」という体制をとらせていただきます。
この中では、精神的・肉体的苦痛を緩和し、自己肯定感をもちつつ
穏やかに最期を迎えられるよう、スタッフはご家族様とも協力しながら、
充分な支援をしてまいります。これは病院ではなかなか対応しきれていない
老健独特のやり方だと思います。
これまでお見送りさせていただきました方々は、
皆様穏やかな最期を過ごされて旅立たれました。
人において、生を全うすることを肯定しつつも、
死にいくこともまた生の自然なプロセスと考えられます。
私たちスタッフが、入所者様の人生の大切な最期の時間を
ご家族様と共に過ごさせていただくことは、
大きな感動の時間であり、貴重な人生勉強となっています。
私たちの施設では、お亡くなりになった後も、ご家族様と「偲ぶ会」を設け、
入所中の色々な思い出を語り合ったりしています。これは、ご家族様にとって
入所中のご本人様が過ごされていた日常の様子を
知っていただく良い機会となっているだけでなく、
私たちスタッフにとっても、ご家族様からの言葉に、
本当に尽くしてあげて良かったと思う瞬間であり、
これからも‥‥という気持ちが湧いてくる原動力となっています。
時に、お礼のお手紙を頂いたりすると、皆で共有し次の励みにもなっています。
<ご家族様からのお手紙>